こんにちは、ななです。
ご訪問いただきありがとうございます!
本日は、養成に校通った経験なし、通信講座受講経験なし、バックグランド何もなし、完全にゼロの状態から5ヶ月間(21週)で日本語教育能力検定に合格できた方法についてお話しします。
日本語教育能力検定受験を決めるまで
以前より、日本語を学んでいる日本語母語話者以外の方々から、日本語についての質問を受けることが度々ありました。
しかしながら、中学生の時に、国語で文法を学んだ記憶はあるものの、一定レベルまでは特別な教育を受けずに話せるようになった母語ですから、同じ目線で説明するのはなかなか難しいなと思っていました。
そのような経験から、いつからか日本語を教えるということが頭の隅にあったような気がします。
また、COVID-19の蔓延の影響から、「在宅ワーク」「オンライン」といった働き方が身近なものとなりました。
家に居ながら、世界中の人たちと繋がれる、仕事ができるということが自分にとっては魅力的でした。
以上のことから、せっかく教えるならちゃんと教えたいということで、急遽、日本語教育能力検定試験を受験することを決意しました。
日本語教育能力検定についての概要・合格基準など
試験概要については公式ホームページhttp://www.jees.or.jp/jltct/をご覧いただけるとよろしいかと思います。
試験は、試験Ⅰ・試験Ⅱ・試験Ⅲの3つに分かれており、朝から夕方まで1日かけて行います。
- 試験Ⅰはマークシート式の読解問題
- 試験Ⅱはリスニング問題
- 試験Ⅲはマークシート式の読解問題+小論文
配点はそれぞれ、試験Ⅰ 100点、試験Ⅱ 40点、試験Ⅲ 読解問題80点、小論文20点の合計240点満点です。
合格最低点は、正式に発表されておりませんが、
各種サイトによると、240点中165点前後(約69%)が一つの目安になりそうということでした。
私自身はマークシートで165点(約69%)、小論文で10点、合計175点を目標に定めていました。
合格までに使用した書籍
- 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド(メインテキスト)
- 過去問(5年分)
- 日本語教育能力検定試験 合格するための本
- 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40
- 図表でスッキリわかる日本語教育能力検定試験合格キーワード1400
- 日本語教育能力検定試験に合格するための問題集
個人的に購入をお勧めするのは、以下の書籍です。
・日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド
・過去問(5年分)
・日本語教育能力検定試験 合格するための本
・図表でスッキリわかる日本語教育能力検定試験合格キーワード1400
一方、購入しなくてもよかったかなという書籍は、以下のとおりです。
・日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40
小論文の記入例がたくさん載っているので、参考に見るのには適しています。
一方で、費用対効果があったかどうかというと、なくてもいいのかなという程度です。
・日本語教育能力検定試験 合格するための問題集
過去問以外にも問題を解いた方がいいかなと思い、購入しましたが、
リスニング問題の部分しか使用しませんでした。
次に、勉強スケジュールと各書籍の使い方についてご紹介します。
私が実施した勉強スケジュール
6月から10月末の試験本番まで21週ありました。
以下は、実施したスケジュールの概要です。
- 1〜6週目:テキスト通読1周目
- 9〜10週目:テキスト通読2周目、合格するための本
- 11週目:リスニング対策
- 11〜17週目:過去問5年分
- 12〜17週目:テキスト通読3〜5周目
- 15〜21週目:小論文対策
- 18〜21週目:総復習(過去問2周目(5年分)、リスニング対策、時事問題対策)
ここからは週ごとに実施したことをお話します。
1〜6週目:テキスト通読1周目
一番初めにやったことは、赤本を1周読み通す、です。
初めて目にする専門用語ばかりで、書いてあるのは日本語なのに、正直なところ、何を言っているのか意味がわからないということが少なくなかったです笑。
初めはかなりしんどいかもしれませんが、大丈夫です。安心してください。
こんな私でも合格できました。
9〜10週目:テキスト通読2周目、合格するための本
7〜8週目はちょうどお盆休みだったので、2週間おやすみしました。
9週目からは勉強再開し、テキスト通読2周目です。
2周目は、1周目同様にひたすら読み進めながら、各章の巻末についている確認テストを実施し、確認テストで問われている箇所をマーカーで引きました。
(因みに、私は視覚優位タイプなので、白黒で味気のないテキストや逆に色がゴテゴテについているテキストが苦手です…。色があまりついていないテキストを通読した後、2周目以降に整理して覚えやすいようにマーカーを引いて、マーカーを引いた部分を何度も何度も見直すと覚えやすいという感覚があります。)
合格するための本は、区分1〜5の概要・出題傾向、重要キーワードなどを確認し、練習問題を解きました。
解説を読むと、テキストで出てこなかったワードなども出てくるので、シールなどを貼って強調しておきました。
11週目:リスニング対策
合格するための本のリスニング対策の箇所とテキストを使って行いました。
リスニングに苦手意識がある方は、もう少し早い段階から慣れておいた方がいいのかもしれません。
まずは、合格するための本のリスニング対策の章を読み、練習問題を解きました。
次に、赤本のリスニングの問題を解きました。
おわった頃には、問題の傾向はある程度把握できると思います。
また、リスニングのテストでは、日本語の各行の子音の調音点と調音法を表にしたものがあるのですが、これをパパパっと書けるようにしておくとかなりのアドバンテージになるので、素早く書けるように練習し始めました。
11〜17週目:過去問5年分
テキスト通読2周目がおわったら、過去問の登場です。
この過去問の残念なところは、解答のみで、解説がついていないところなんですね…
よって、解答の意味をより深く理解するために
毎日のんびり日本語教師さんhttp://nihongonosensei.net/?page_id=8874
のサイトを参考にさせていただきました。
こちらのサイトでは、平成21年度から最新のものまで、懇切丁寧に解説してくださっています。
大変お世話になりました。
過去問を使って行ったことは、
過去問をデジタル化してiPadのノートアプリに入れ(コピーしてノートにまとめるでもいいと思います^^)、一問一問、iPadのノート上に、試験Ⅰと試験Ⅲの解答と上記のサイトの解説を書き込んでいきました。
作業をしながら、テキストで見たことのある言葉たちが出てくるので、「ん〜意味はわからないけど、これ見たことあるぞ!」なんて思いながら作業を進めました。
その後、過去問を1年分ごとに解いていきました。
過去問は新しいものから解き始めました(令和2年度→令和元年度→平成30年度といった順)。
答え合わせは、ひとつ前の手順で作成した、解答解説まとめノートを使って進めていきます。
間違えたところは、テキストで確認して、テキストにマーカーを引きます。
5年分この作業を繰り返すので、マーカーを引く回数ごとに違う色のペンを使って、何度もマーカーを引いている箇所は色が濃くなるようにしました。
(例:マイルドライナーの薄ピンク→マイルドライナーの薄紫→マイルドライナーの濃い紫→ピンク色のアンダーライン→濃い紫色のアンダーラインといった順)
12〜17週目:テキスト通読3〜5周目
過去問を解きながら、よく覚えていない状態で問題を解いていても勿体ない!赤本をおさらいしたい!と強く思いました。
よって、過去問を解きながらも、別の時間を使って通読をしていました。
通読をしながらやっていたことは、テキストによく出てくるキーワードなどを覚えやすいようにイラストなどで書き込んでいました。
また、時事問題的なものは表などにまとめていました。
夜寝る前にキーワード集を読んでいたのもこの頃です。
このキーワード集では、コンパクトな割に過去問に出てくるキーワードがたくさん、かつ、わかりやすく説明してくれているので、もう1度受験することがあったら次は使い倒す!と考えていました。
個人的にかなりおすすめです!
15〜21週目:小論文対策
小論文対策は、記述式問題40や、テキスト、過去問、合格するための本についている小論文の解答例をひたすら読むというものです。
テスト本番まで1回も小論文を書くことはありませんでしたが笑、
テスト3日前に、小論文を書き出すまでの準備の練習していました。
小論文の書き方については、また別の機会にお話しますね。
18〜21週目:総復習(過去問2周目(5年分)、テキスト通読)
本番直前、すでに実施済みの過去問5年分をもう一度解き直したり、必要に応じてテキストを通読してみたり、総ざらいして本番に備えました。
ながら勉強
試験が近づいてくると、少しの時間も惜しい気持ちになってきますよね。
私の場合は、ご飯を食べている時間がもったいなと思ったので、Youtubeで用語解説をしてくれている動画などを見ていました。
”【日本語教師になる】ももこ先生”の動画では、大事なところは「スクショしてください」などお知らせしてくださるので、重要ポイントはありがたくスクショさせていただき、移動中などに見返していました。
本番の得点率
試験が終了して数日後に各種サイトで模範解答が出て答え合わせをしましたが、答えがまちまちでモヤモヤするだけでした。
それでもおおよその点数がわかるので、この時点でマークシートのみで148点前後、小論文が10点取れていたとしても合格は厳しいな…と落ち込んでしまったので、合格発表まで記憶から消すことにしました笑
そして、公式から出た解答をもとに採点した結果は、
試験Ⅰ 68/100、試験Ⅱ 32/40、試験Ⅲ(マークシートのみ)55/88
合計155点でした。
マークシートの目標点数を10点も下回る結果となりましたが、滑り込みでなんとか合格できました。
さいごに
急遽受験を決め、5ヶ月間受験勉強をして臨みましたが、準備期間は長いに越したことはないけれど、短期で集中してガッと覚えるのも、これはこれでよかったのかなということです。
本試験の勉強を通して言語習得などについても学べたので、自身の言語学習にも役立つ知識を得ることができました。
現在は、オンラインで日本語を教えるべく準備中です。
本記事がこれから日本語教育能力検定試験を受験される皆さんの少しでもお役に立てたらとっても嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
コメント
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